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みなみな
管理栄養士 / Webライター
北海道在住、転勤族妻の管理栄養士です。
病院に10年勤め、患者さんの栄養管理や栄養指導に携わりました。
結婚・引っ越しを機に退職し、現在は在宅でオンラインの特定保健指導やWebライターとして活動中です。
お仕事のご依頼は「お問い合わせ」からお願いいたします。

「銀杏草」ってどんな海藻?栄養やおすすめの食べ方について紹介

「銀杏草」ってどんな海藻?栄養やおすすめの食べ方について紹介

「銀杏草」という海藻をご存じですか?
北海道在住のわたしでも、稚内のみやげ店に行ったときに初めて知ったので、知らない方も多いのではないでしょうか。

どんな味や食感なのか? 購入して実際に食べてみました!
おすすめの食べ方や含まれている栄養素について、あわせてご紹介します。

この記事でわかること
  • 銀杏草がどんな海藻かわかる
  • 銀杏草にどんな栄養が含まれているかわかる
  • 銀杏草のおすすめの食べ方がわかる
目次

銀杏草ってどんな海藻?

袋入りの銀杏草

銀杏草は、北海道の日本海側と道南の太平洋の一部でとれる海藻です。
別名「仏の耳」とも呼ばれます。


1~3月の冬の時期に、漁師さんがウェットスーツを着て海に入り、素手やすくい網で採取します。
採取できる地域や時期が限られているため、流通量が少ない海藻です。
最近は生産者が減っており、ますます希少なものとなっています。

銀杏草の栄養

銀杏草の主な栄養素
  • タウリン
  • シトルリン
  • カリウム
  • マグネシウム
  • カルシウム

銀杏草には、タウリンやシトルリンが含まれています。カリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富です。

タウリンには、コレステロールを下げるはたらきや、インスリンの分泌を促して血糖値の調節を助けるはたらきがあります。
最近の研究では、タウリンの投与によってマウスやサルの老化の抑制に効果があったと発表されました。ただ、ヒトへの効果については、検証されておらず不明とのことです。
タウリンには水に溶けやすい性質があります。効率よく摂取したい場合は、銀杏草を汁物でとるのがおすすめです。

また、シトルリンには血行をよくするはたらき、カリウムには余分な塩分を排泄するはたらきがあり、むくみの改善効果が期待できます。(※1,2,3,4,5,6)

とっても簡単!銀杏草のおすすめの食べ方3選

今回はわたしが購入した、乾燥タイプの銀杏草の食べ方をご紹介します。
おすすめの食べ方は大きく分けて3つです。

  • 味噌汁にする
  • 水で戻して酢の物に
  • そのままトッピング

詳しい作り方をみていきましょう。

1. 味噌汁にする

味噌汁は銀杏草のもっとも定番の食べ方です。
今回は鍋を使わずに、お湯を注ぐだけでできるお手軽レシピをご紹介します。

材料(1人分)

  • 銀杏草(乾燥)……5片程度
  • 味噌……小さじ2/3~大さじ1
  • 顆粒だし(無塩タイプ)……小さじ1/2杯
  • お湯……150ml
  • ねぎ(小口切り)……適量

※調味料の量は、お好みで調節してください。

作り方

STEP
銀杏草、味噌、顆粒だしをお椀に入れます。
お椀に入った銀杏草と味噌、顆粒だし
STEP
お湯を注ぎます。
お椀にお湯を注いでいる様子
STEP
1~2分おいて、はしでかるく混ぜます。
STEP
お好みでねぎをトッピングしてできあがりです。
銀杏草の味噌汁

お湯を注いで1~2分で、味噌が溶けて銀杏草もやわらかくなります。
身の厚い部分はコリコリとした食感、薄い部分はトロリとした食感です。
コンブともワカメとも違う独特な磯の香りがして、味噌汁とよく合います。
茶碗に銀杏草だけを入れて、鍋で作った味噌汁を注いでもOKです。

2. 水で戻して酢の物に 

乾燥の銀杏草は水で戻して、料理にも使えます。
こちらでは、きゅうりと合わせるオーソドックスな酢の物の作り方をご紹介。
ささっと作れるので「おかずがあとひと品ほしい!」というときにもおすすめです。

材料(2人分)

  • 銀杏草……5g
  • きゅうり……1本
  • 塩(塩もみ用)……小さじ1/4
  • 合わせ酢
    • 酢……大さじ1
    • 砂糖……小さじ1~2

※調味料の量は、お好みで調節してください。

作り方

STEP
きゅうりは小口切りにするか、スライサーで薄切りにして、塩をもみこんで10分程度おきます。
きゅうりの水気をしぼります。
STEP
銀杏草を2~3分水で戻し、ザルにあげておきます。
水で戻した銀杏草

銀杏草5gを水で戻すと、46gになりました。

STEP
ボウルに合わせ酢の調味料を入れて混ぜ、砂糖を溶かしておきます。
STEP
ボウルに1と2、3を入れて和えます。
ボウルに入った銀杏草の酢の物
STEP
器に盛りつけて完成です。
水色の器に盛られた銀杏草の酢の物

きゅうりの酢の物といえば、具材はわかめが定番ですね。
水で戻した銀杏草は、わかめよりもやわらかくてトロっとした食感です。
銀杏草で作ると、全体に少しとろみがついたような仕上がりになりました。

3. そのままトッピング

うどんやそばなどの麺類に、そのままトッピングするのもおすすめです。
クセのない味わいでどんな料理にも馴染むので、カットわかめと同じような感覚で使えますよ。
「野菜や海藻が足りてないな」というときにさっと加えれば、食事のバランスを手軽にととのえられます。

銀杏草をおいしく食べるためのポイント

お湯や水で戻すときに、長くおきすぎないのがポイント!

乾燥タイプの銀杏草はすぐにやわらかくなるので、戻す時間に注意が必要です。

食べ頃の目安は、お湯の場合で1~2分、水の場合で2~3分です。

長くおきすぎると、形が崩れてドロドロに溶けてしまいます。

コリコリとした食感を味わいたい場合は、時間をおかず早めに食べるのがおすすめです。

コリコリ、トロトロの銀杏草を味わってみて!

銀杏草は、北海道の限られた海でとれる希少な海藻です。
タウリンやシトルリン、カリウム、マグネシウムなどの栄養素が含まれています。
乾燥タイプなら、さっとお湯や水で戻すだけでOKと、食べ方もとても簡単です。

銀杏草は道内のおみやげ店や通信販売で購入可能です。
見かけた際はぜひ購入して、磯の香りとコリコリ、トロトロの食感を味わってみてくださいね!

「銀杏草」ってどんな海藻?栄養やおすすめの食べ方について紹介

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